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Aさん
就職活動中の学生。大好きな車関係の仕事に就くことを希望している。車に携われる職業の中から、自身に合った仕事を見つけたいと考えている。

神奈川トヨタ自動車 リクルート室 室長
神奈川トヨタ自動車の採用担当。 数多くの面接を担当するほか、会社説明会・入社後研修など様々な採用シーンで活躍。 就活生の気持ちに寄り添いながらも、採用者目線でアドバイスします。

車が好きなので、車関係の仕事に就きたいと思っています。



自身の好きなものや好きなことを仕事にすると、一層やりがいを感じられますね。
車に携わる職業は豊富なので、自身に合う仕事がきっと見つかります。



具体的には、どのような仕事があるのでしょうか?



車の開発から販売まで、自動車業界の仕事がたくさんあります。
また、自動車業界以外にも、ドライバーや自動車教習指導員など、車に携わる仕事は豊富です。



幅広い職業から選択できますね。



その通りです。しかし、それぞれの仕事には向き不向きがあります。
また、平均年収や必要なスキルは異なるので、自身に合った仕事を見つけることが大切です。



車関係の仕事について、もっと詳しく知りたいです。



それでは、車に携わる具体的な職業をいくつかご紹介します。
年収の目安や必要なスキル、おすすめの職業もご紹介しますので、自身に合った仕事を探してみましょう。
車好きにおすすめ!車関係の仕事一覧


車関係の仕事の平均年収は、自動車メーカーを例に挙げると「504万円」(※1)です。
業種や年齢、勤続年数やインセンティブの有無など、条件によって左右されますが、全業種を含めた正社員の平均年収は「460万円」(※2)なので、十分な収入が得られるといえるでしょう。
自動車産業は日本の基幹産業の一つであるため、車関係の職業が豊富であるという点も魅力の一つです。
車に直接携わることができる仕事はたくさんあるため、自身の希望に合わせて選択できるという点は大きなメリットだといえます。
代表的な車関係の仕事は、以下の通りです。
※1 出典: doda「平均年収ランキング(業種別の年収情報)【最新版】」
※2 出典: 国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
自動車業界の代表的な仕事4選


開発や製造、販売など、自動車業界にはさまざまな仕事が存在します。
自動車業界を代表する4種類の仕事について、平均年収や必要とされる資格・スキルなど、さらに詳しくみてみましょう。
【車関係の仕事①】自動車開発・設計
「こんな車がほしい」、「こんな車を造ってみたい」という理想を形にできるのが、自動車開発・設計の仕事です。
具体的な職業の例は、以下の通りです。
・プロダクトプランナー
・マーケティングリサーチャー
・カーデザイナー
・開発エンジニア
仕事内容
自動車の設計・開発は、新車の販売計画や基礎設計、デザインやテストの指揮が主な仕事内容です。
いきなり設計・開発に着手するわけではなく、市場調査が行われた上で、コンセプトの構想からスタートすることが一般的です。
その後、基本設計で自動車の設計図が作成され、詳細設計の段階で製品化に向けて細部の最終チェックが行われます。
設計・開発では、新しい自動車をデザインするだけでなく、安全性や機能性・実用性も考慮する必要があります。
また、原価を考慮して、採用する素材を決めるのも大切な役割の一つです。
平均年収
自動車開発の仕事の平均年収は「493万円」(※1)です。
勤務先の企業や担当する業務によって年収の差は大きく、正社員の給与のボリュームゾーンは「490〜562万円」であり、全体で見ると「346〜923万円」となります。
自動車業界は国内でも成長が期待されているため、長く活躍して実力が認められれば、年収1,000万円も目指せます。
実務経験や資格の有無が給与に影響するので、年収アップを目指したい方は、働きながら知識やスキルの習得に力を入れると良いでしょう。
※1 出典: 求人ボックス給料ナビ「自動車開発の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」
必要な資格・スキル
自動車を設計する上で必要となるのは、機械工学や流体力学、材料力学などの専門知識です。
また、コンピュータを使用して設計や製図を行うため「CAD(キャド)ソフトウェア」の操作スキルも必要となります。
専門的な知識については、専門学校で習得したり、就職後に下積みを重ねたりすることで習得できるケースもありますが、大手企業への就職を目指したい場合には、大学や大学院を卒業していると有利だといえるでしょう。
自動車の設計や開発は複数人で行うため、コミュニケーション能力やマネジメントスキルも伸ばしておくことが理想です。
【車関係の仕事②】自動車製造
「プランニングではなく、実際に車に触れて組み立てたい」という方におすすめなのが、自動車製造の仕事です。
具体的な職業の例は、以下の通りです。
・自動車製造工
・自動車組立工
・品質管理エンジニア
・機械オペレーター/製造オペレーター
仕事内容
自動車製造は、主に自動車に使用するパーツ類を製造する「部品工場」と、パーツを組み合わせて1台の車を完成させる「組立工場(自動車メーカー)」の仕事に分かれます。
部品工場では、パーツの製造や加工が行われ、組み立て工場では、車体・パーツの組立や溶接、プレスや塗装などが行われます。
基本的に工場でのライン作業となり、複雑な作業は人の手で行われることがほとんどですが、単純な作業に関しては、専用の機械が使用されるケースもあるでしょう。
自動車製造の仕事では、学歴やスキルよりも、熟練の技や経験値が重視される傾向にあります。
平均年収
厚生労働省の発表によると、製造業全体の平均的な月額給与は30万1,500円(※1)なので、一般的な年間賞与と合算すると、平均年収は「約462万円」となります。
勤務先の企業や実務経験の有無、雇用形態など条件によって変わりますが、全業種を含めた正社員の平均年収が460万円なので、ほぼ同水準の収入を得られるといえるでしょう。
海外で勤務したり、専門性の高いスキルを有していたりすると、年収アップが期待できます。
※1 出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
必要な資格・スキル
自動車製造の仕事は、主に製造ラインで作業を行います。
決められたマニュアルに沿って作業を行うため、特別な資格やスキルは必要なく、未経験であっても従事できるというメリットがあります。
ただし、溶接や塗装などの難易度の高い作業に関しては、専門的な資格やスキルが求められることもあるでしょう。
また、基本的に立ち仕事であり、重量のあるパーツを取り扱う作業もあるので、ある程度の体力が必要です。
電気系統や自動車整備士の資格を持っていると、就職の際に有利になる可能性があります。
【車関係の仕事③】自動車販売
「車について説明するのが好き」、「お客様が喜ぶ顔を見たい」という方に向いているのが、自動車販売の仕事です。
具体的な職業の例は、以下の通りです。
・ディーラー営業
・中古車販売員
仕事内容
自動車販売の仕事では、主に自動車メーカーの販売店舗で、新車や中古車を販売します。
顧客に対して自動車の特徴や魅力を伝えることはもちろん、試乗の案内や契約手続き、定期点検・車検の案内や保険加入の手続きなど、多岐に渡ります。
自動車を販売するだけでなく、顧客のカーライフサポートを担当するのも重要な役割だといえるでしょう。
基本的には店舗での顧客対応が主な業務となりますが、他にも、受付や電話対応、資料や書類の作成といった事務作業を行うこともあります。
平均年収
自動車販売(ディーラー営業)の平均年収は、「383万円」(※1)です。
全業種を含めた正社員の平均年収である460万円と比較すると、少ない印象を受けますが、1,000万円以上の高収入を得ている方も少なくありません。
基本的に営業職の場合は、販売台数に応じて手当てが発生する「インセンティブ(歩合制)」が採用されていることが多いので、結果を出せば収入アップにつながりやすいです。
大手自動車メーカーの販売店や、輸入車ディーラーなどに就職すれば、さらに高収入を目指せるでしょう。
※1 出典:求人ボックス給料ナビ「自動車整備士の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」
必要な資格・スキル
営業職に特別な資格やスキルは必要ありませんが、車を運転する機会が多いため、普通自動車免許を取得しておきましょう。
また、自動車販売の営業職には、取り扱う車種や車検・保険に関する専門知識が求められます。
顧客から自動車の性能や機能、整備方法や修理方法、保険やローンについて尋ねられることがあるので、しっかりと答えられるように準備しておきましょう。
自動車を販売した後にもサポートを行うことになるため、顧客と信頼関係を築けるように、コミュニケーション能力を磨いておくことも大切です。



企業によっては、新人研修やフォローアップ研修で職業サポートを行っています。
資格やスキルが不十分だと感じても、就職してから自己成長を目指すことも可能なので、サポート体制が整っている企業を探して、大好きな車関係の仕事に挑戦してみましょう。
【車関係の仕事④】自動車整備
「完成された車をいじるのが好き」、「問題解決が得意」という方におすすめなのが、カーライフサポートの仕事です。
具体的な職業の例は、以下の通りです。
・自動車整備士
・カー用品店スタッフ
・ガソリンスタンドスタッフ
・サービスエンジニア
仕事内容
自動車の点検や修理などのメンテナンスが、自動車整備の主な仕事です。
納車前の新車の点検や整備を行ったり、車検や法定点検などの作業を行ったりすることもあります。
また、事故や故障など、自動車にトラブルが起こった場合には、修理作業を行うこともあります。
自動車の性能や安全性を維持するために欠かせない業務であり、事故や故障を未然に防ぐという大切な役割を担っている業務です。
自動車メーカーの販売店や整備工場、ガソリンスタンドなど、就職先が豊富なので、自身の希望に合わせて選べるという点は大きなメリットだといえるでしょう。
平均年収
自動車整備士の平均年収は、「371万円」(※1)です。
全業種を含めた正社員の平均年収である460万円と比較すると、少ない印象を受けますが、大手企業に就職したり、資格を有していたりすると、年収500万円以上も目指せます。
高収入を目指したい場合は、現場で実務経験を積みながら、整備士に必要な上位資格の取得を目指しましょう。
また、民間の整備工場に就職するよりも、大手自動車メーカーの販売店に就職した方が待遇は良い傾向にあるので、より安定して働きたいと考えている方はディーラー勤務を目指すことをおすすめします。
※1 出典:求人ボックス給料ナビ「自動車整備士の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」
必要な資格・スキル
資格がなくとも自動車整備士になることは可能ですが、収入アップを目指したい、活躍の場を広げたいという方は、就職後に以下の資格を取得することをおすすめします。
・1級自動車整備士
・2級自動車整備士
・3級自動車整備士
・特殊整備士
上記の資格は、いずれも1~3年以上の実務経験を積んだ上で受験できる国家資格です。
1級が最も難易度が高く、資格によって取り扱える車両や業務範囲が異なります。
現場で実務経験を積みながら、業務に必要な資格の取得を目指しましょう。
資格なし・未経験にもおすすめなのは「営業職」


自動車業界で働きたいという方には、自動車販売の「営業職」がおすすめです。
顧客に対して車の魅力を伝える仕事なので、車が好きだという気持ちを存分に活かせる仕事です。
特別な資格を必要とせず、未経験でも挑戦できることから、業界に入るきっかけとしてはハードルが低いといえるでしょう。
自動車販売の営業職には「インセンティブ(歩合制)」が採用されていることが多く、成果を上げれば高収入を目指せるという点も魅力の一つです。
基本給の他にも、自動車の販売台数や販売金額に応じた報酬が得られるので、自身の努力や自己成長を明確に実感できるという点も大きなメリットだといえます。



神奈川トヨタ自動車株式会社では、未経験から営業の仕事を始めたスタッフがたくさん在籍しています。
若い方でも高収入を目指せる可能性があるので、営業職に興味があるという方は、資格や経験の有無にかかわらず挑戦してみましょう。
営業職募集要項|採用サイト|神奈川トヨタ自動車株式会社
自動車業界以外の車関係の仕事


就活を行う上で、自動車業界だけでなく、車に携わることができる仕事を一通り知っておきたいという方もいるでしょう。
最後に、自動車業界以外の車関係の仕事を3つご紹介します。
①ドライバー
運転が好きだという方には、「ドライバー」の仕事もおすすめです。
ドライバーとして活躍できる職業の例は、以下の通りです。
・トラック運転手
・タクシー運転手
・バス運転手
荷物や顧客を目的地まで届ける役割を担うドライバーは、自身の運転技術を活かせる仕事です。
しかし、運転技術に加えて、ルートの把握や荷物の積み下ろし、接客などのスキルも求められます。
特に、タクシーやバスの運転手は顧客と直接かかわる仕事であるため、コミュニケーション能力も必要となるでしょう。
トラック運転手の場合は、長距離運転や夜間に運転することも考えられるため、勤務形態をしっかりと確認することが大切です。
得意不得意を考慮した上で、自身に合った仕事を選択するようにしましょう。
②自動車教習指導員
学歴や特別な資格はないけれど、運転が好き、運転技術に自信があるという方は「自動車教習指導員」を目指しても良いでしょう。
法律で定められたカリキュラムに則って運転技術を指導する自動車教習指導員の仕事は、満21歳以上であれば誰でも挑戦できます。
教習所に採用された上で、「現場事前教養」もしくは「職員講習」を受けるか、自動車安全運転センターが行う研修課程を修了すれば、公安委員会の教習指導員資格審査の受験資格が得られます。
審査に合格し、「現場事後教養」を受ければ指導員として仕事を始めることができるという流れなので、採用前よりも採用後の努力が必要だといえるでしょう。
運転技術だけでなく指導能力も問われる仕事であるため、教習生に対する思いやりや、高いコミュニケーション能力も必要です。
③ライター
車への情熱を文章で表現したい方や多くの人に知識を伝えたいという人は、「ライター」も検討してみてはいかがでしょうか。
ライターにもいくつか種類がありますが、読者に対して新型車の魅力や市場のトレンドを伝える「自動車ライター」や「雑誌編集者」が有名です。
また、取り扱い説明書の執筆を行う「テクニカルライター」や、自動車に関する分析や評論、解説を行う「モータージャーナリスト」など、自身の得意分野に合わせて仕事を選択できます。
ライターになるためには、自動車メーカーや出版社に所属するという方法もありますが、フリーの記者やコラムニストとして活躍することも可能です。
ライターになるために学歴や特別な資格はありませんが、車に関する知識の他にも、高い文章力やコミュニケーション能力などのスキルが求められます。
狭き門ではありますが、やりがいが感じられる職業でしょう。
特に、フリーランスとして活躍する場合は、文章力以外にも営業力や自己管理能力も必要となるため、学生のうちからSNSで発信したりブログを書いたりすることで自身のスキルを磨いておきましょう。
まとめ
自身の好きなものや好きなことを仕事にできれば、仕事に対するモチベーションもアップします。
車が好きだという方は、自動車業界や車関係の仕事を目指しましょう。
車関係の仕事には、特別な資格や実務経験がなくとも、就職できる仕事がたくさんあります。
「車の魅力を伝えたい」、「大好きな車でお客様を笑顔にしたい」という方は、販売を行う営業職を目指すと良いでしょう。
神奈川トヨタ自動車株式会社では、営業職を募集しています。
エントリーいただいた方を対象に会社説明会を行っていますので、販売の仕事に興味があるという方は、ぜひ参加してみてください。
会社説明会の詳細は、下記リンクよりご確認いただけます。