【2025年最新】安定している業界10選!変化に強い・弱い仕事の特徴とは

【就活生向け】知りたい安定している業界。安定が見込める、見込めない業界とは

記事に登場するキャラクター

Bさん

就職活動中の学生。不況の今だからこそ、安定しているや不安定な業界について知りたいと考えている。

神奈川トヨタ自動車 リクルート室 室員

神奈川トヨタ自動車の採用担当。 トヨタモビリティ神奈川で営業職を経験したのち、採用担当へ。 現場経験を活かし、より”リアルなノウハウ”で就活生をサポートします。

Bさん

安定している業界に就職したいんですが、不況の今、安定している業界なんてあるんでしょうか?

リクルート室室員

安定の捉え方によっても違いますが、安定している業界は確かにあります。

Bさん

おお、そうなんですね! 具体的に知りたいです!

リクルート室室員

わかりました。それでは、安定している業界の特徴や種類、逆に不安定な業界などについて、詳しく見ていきましょう。

Bさん

よろしくお願いします!

目次

安定している業界とは?安定の定義が変化した理由

何を指す?現在の「安定している業界」の定義とは

震災やコロナ禍などを経て、「安定している業界」という言葉そのものにも変化があります。

まずここでは、現在の「安定している業界」がどのようなものを指すようになっているのか、その変化について詳しく見ていきます。

・終身雇用制度の崩壊
・年功序列制度の時代遅れ化
・ジョブ型雇用の注目
・働き方改革の推進・ワークライフバランスの重視
・男女共同参画社会に向けた取り組み
・コロナ禍・社会情勢の変化
・デジタル化の波

終身雇用制度の崩壊

就職における「安定」という言葉が変わっていったのは、終身雇用制度が崩壊した影響が大きいでしょう。

終身雇用制度とは、一度雇用した従業員を定年退職するまで雇用を続ける制度のことです。

長期的に安定した収入が得られる終身雇用制度ですが、1990年初頭にバブルが弾け、2008年のリーマンショックなどを経て、徐々に制度の維持が難しくなったことや、働き方が多様化したことにより、現在では終身雇用制度は当たり前ではなくなりました。

現在も、終身雇用制度を設けている企業はあるものの、企業の業績悪化や社会の景気によっては、リストラの対象に選ばれることも早期退職を勧められることもあり得ます。

終身雇用制度が当たり前ではない現在は、いざというときの転職に備え、働きながら自身の能力を高めることが安定へとつながります

例えば、研修制度が充実している企業や、資格取得がしやすい企業などは転職の際にも有利に働き、専門的な知識を高めやすい業界は安定している業界と考えて良いでしょう。

年功序列制度の時代遅れ化

年功序列制度が採用されなくなってきたことも、業界の安定性に影響を与えています

年功序列制度とは、従業員の勤続年数や年齢などを基に、賃金や役職などを上げていく制度のことです。

そのため、長く企業に勤めることが安定した収入増加につながっていましたが、終身雇用制度と同様、1990年初頭のバブル崩壊とともに採用されなくなっていきます。

バブル崩壊前と違い、現在は急激に成長を続けられる業界は限られ、大手企業でも年功序列制度を採用し続けることが難しくなったためです。

実力主義や成果主義へトレンドが転換した現在は、スキルアップのための環境が整っている企業に安定感があるといえます

そのため、研修制度や資格取得のサポートが充実している企業や業界自体が産業として成長している業界は安定していると呼びやすいのです。

ジョブ型雇用の注目

安定している業界という言葉の意味は、ジョブ型雇用が注目されたことによっても変わっていきました

ジョブ型雇用とは、ドイツやフランス、アメリカ合衆国などで採用されてきた雇用方法です。

職務の内容や責任の範囲、勤務地などが明確で、その業務をこなせる人材であれば、学歴や年齢などを問わず雇用するという特徴があります。

日本では、ジョブ型雇用の対義語ともいえる、メンバーシップ型雇用がおこなわれてきました。

職務の内容や責任の範囲、勤務地などが必要に応じて見直され、昇給や昇進などもあるのが特徴です。

しかし、メンバーシップ型雇用が積極的に採用されていたのは、長期雇用や人材を育成できる余力が企業にあったためです。

現在は、社会の変化に対応するため、ジョブ型雇用やメンバーシップ型雇用を適切に使い分けている企業が多い業界ほど、安定している業界といえるでしょう。

働き方改革の推進・ワークライフバランスの重視

働き方改革が推進されたことも、安定という言葉の意味が変わっていった要因といえるでしょう。

働き方改革では、ワークライフバランスの実現が掲げられており、企業や業界全体の考えが変化したためです。

ワークライフバランスとは、仕事と生活のバランスが、その人に合っている状態を指します。

労働人口の減少に歯止めをかけるために始まった働き方改革は、長時間労働の是正や、仕事と生活の両立を目指した支援体制の構築、多様な働き方の推進などがおこなわれてきました。

企業にとっては、従業員の生活の質を高めることで、業務効率や生産性を向上させ、安定的な労働力として定着させたいという狙いがあります。

従業員にとっても、生活という基盤の安定が収入の安定につながり、時間ができれば勉強してスキルアップができるなど、メリットがあります。

そのため、ワークライフバランスを考えている企業が多い業界こそ、安定している業界と呼ばれるようになってきています

男女共同参画社会に向けた取り組み

女性の社会進出に伴い、女性が安定して働きやすい環境作りもおこなわれてきました

1999年には、男女共同参画社会基本法が施行され、男女共同参画社会に向けた取り組みが本格化したためです。

2001年には男女共同参画局が設置され、現在では共働きや夫婦で育児をすることが浸透してきています。

そのため、妊娠や出産、育児など、女性のライフステージの変化に合わせた休暇が取りやすく、復職しやすい環境が整えられているのが、安定した業界といえるでしょう。

また、休暇を取得したことによって不当な扱いを受けないようにマタニティハラスメントの対策も必要です。

パワーハラスメント、セクシュアルハラスメントなど、各種ハラスメントに対する相談窓口の設置、研修などもおこなわれるのも必須です。

そして、同じく育児に当たる男性も、当事者として育児休暇が取りやすいことが求められるようになっています。

コロナ禍・社会情勢の変化

当然ながら、コロナ禍を始めとする社会情勢の変化も、業界の安定性に変化を与えています

かつて安定しているといわれた大手企業も、コロナ禍により赤字経営に追い込まれ、大きなダメージを負ったためです。

新型コロナウイルスの感染力は強く、他者と接触しやすいサービスを提供しているさまざまな業界が苦労を強いられました。

例えば、飲食業界は、フードデリバリーやテイクアウトなどで多少の対策はできたものの、宿泊業界や旅行業界などは、事業内容に修正が難しいことから厳しい状況が続きました。

かつて、バブルが崩壊した際に、日本は長期的な不調に突入し、大手投資銀行リーマン・ブラザーズが経営破綻したことで生じたリーマンショックでは、世界的な金融危機・経済危機にも陥りました。

このような社会情勢への変化に対応していける力があることが、安定している業界かどうかを決める要因になってきています

デジタル化の波

デジタル化の波も、業界の安定に影響を与えているものの一つです。

現在は成長業界、特にIT業界から、多くの業界にデジタル化の波が来ているためです。

製造業界ではAIやIoTが取り入れられて便利な体制が築かれ、農業業界でも、IoTを取り入れたスマート農業が始まっています。

医療業界にもデジタル技術が活用され、業務の負担を軽減する医療DXが推進されています。

しかし、コロナ禍のような緊急時でも、リモートワークの体制を築けなかった企業や、業務効率化や負担軽減などに目を向けられなかった企業も多くあるでしょう。

そのような企業では、成長著しい分野でも新規事業を展開させることができず、成長性を失ってしまいます。

古い体制から脱却し、デジタル化のような変化についていける企業が多くある業界が、安定している業界といわれるようになっています

安定している業界の特徴とは?

安定している業界にはどのような特徴があるの?

Bさん

色んな要因が積み重なって、以前のような安定している業界というのはなくなってきているんですね。

リクルート室室員

そういうことになります。
常に社会情勢は変化があるため、過去と現在では、安定している業界の意味が変わってきています。

Bさん

なるほど…。

リクルート室室員

では、それを踏まえて、現在の安定している業界に見られる特徴について見ていきましょう。

・社会情勢の変化に強い
・インフラや生活必需品などに関わっている
・待遇に安定が見込める
・成長産業・成長分野と呼ばれている
・今後に役立つ経験を積める
・プライベートを重視でき、働きやすい

社会情勢の変化に強い

安定している業界の特徴として、社会情勢の変化に強いことが挙げられます

例えば、不況でも一定の需要がある、社会情勢の変化に合わせられる柔軟性がある、などです。

具体的に、医療業界や福祉業界、法律に関わる士業などは、不況であっても一定の需要がある業界といえます。

また、コロナ禍に突入した際、IT業界はリモートワークやオンラインMTGなど、業務をデジタル化することで変化に対応していきました。

このように、社会情勢の変化に柔軟に対応できる業界も、安定している業界と呼べるでしょう。

一方で、コロナ禍に、需要の変化によって大きなダメージを負った業界としては、飲食業界や旅行業界が挙げられます。

特に旅行業界は、メインの商材が旅行という体験を伴うものであり、社会情勢に合わせて変更することが難しかったため、苦しい状況を強いられました。

ただし現在は、円安の影響でインバウンド需要が高まり、飲食業界や旅行業界も活性化を見せています。

決して苦しいだけではなく、社会情勢の影響を受けて需要が変化していくことがわかります。

インフラや生活必需品などに関わっている

社会の基盤となるインフラや生活必需品などに関わっている業界も、安定している業界といえるでしょう。

インフラや生活必需品に関わる業界は、生活に欠かせないものを取り扱っており、一定の需要があるといえるためです。

具体的には、道路や鉄道、港湾といった交通インフラ、上下水道インフラ、電力や石油、ガスなどのエネルギーインフラ、通信回線や通信機器などの通信インフラなどを支えている業界が挙げられます

また、衣食住に関わる衣料品や食料品、日用品などを製造販売している業界も、安定しやすいといえるでしょう。

必須の家具や家電はもちろん、仕事にも使うスマートフォンやパソコンといった電子機器も、現在では必需品といえ、需要がなくなりづらいとされています。

待遇に安定が見込める

安定している業界の特徴として、待遇が安定していることが挙げられます

従業員の待遇を安定させられるのは、その企業や業界に、安定した需要と供給が見込めるためです。

具体的には、給与が平均以上で乱高下しない、福利厚生が整っていることなどが挙げられます。

また、昇給や昇進が見込めるなど、従業員のモチベーションを保つ仕組みもしっかりしていることが多いでしょう。

安定していない業界では、従業員ひとりあたりに支払える給与は多くなく、福利厚生を整えることも難しいものです。

また、成果次第では高い収入が見込めても、パフォーマンスが発揮できない月は収入が低いというようなことがあれば、安定した生活は望めません。

給料が高い水準で安定しており、昇給や昇進も望めるような大手企業が多いのであれば、安定している業界といえます

成長産業・成長分野と呼ばれている

成長産業や成長分野と呼ばれている業界も、ある程度は安定している業界といえるでしょう。

現在の成長産業や成長分野は、社会の変化に強く、今後も大きく成長する余地があるためです。

例えばIT業界は、AI技術やIoTなどの成長が著しい、成長分野の代表的なものです。

AIやIoTの発達により、農業業界や医療業界も、より便利な機器が取り入れられ、自動化が進んでいます。

エンタメ業界も、IT技術によって新しいコンテンツが生まれたり、既存のゲームや映画などに新しい技法が取り入れられたりしています。

それに伴い、電子部品や半導体など、需要の高い部品を製造しているメーカーも、成長産業や成長分野と呼ばれています

もちろん、IT業界やエンタメ業界にも、衰退している、あるいは不安定な分野はあるでしょう。

例えば、AIに仕事を奪われる可能性が指摘されている職種も、動画コンテンツによってラジオやテレビが伸び悩んでいるといったこともあるはずです。

そのため、今後どのように成長していく分野か、安定して需要のある職種かなど、判断することが大切になります。

今後に役立つ経験を積める

今後に役立つ経験を積めることも、安定している業界の特徴といえます。

安定している業界では、長期的な視点で成長戦略を考え、人材育成に力を入れている企業が少なくないためです。

育成した人材は、組織力を高め、やがて他社と競うための力となってくれます。

そのため、将来を見据え、研修制度の充実や、セミナーへの参加など、人材育成の環境ができている企業が多ければ、安定している業界といえます

また、学んだ知識やスキル、経験が専門的であるほど、代えがたい人材となるため、転職時にも有利です。

現在だけでなく、将来的なリスクにも備えて働けることも、安定している業界ならではのメリットといえるでしょう。

プライベートを重視でき、働きやすい

プライベートを重視した働き方ができるのも、安定している業界の特徴として挙げられます。

共働きが浸透しつつある現代においては、働きながら家事や子育てをおこなう「ワークライフバランス」が求められているためです。

人材不足や長時間労働など、問題を抱えがちな業界では、従業員一人ひとりの負担が増え、安定的に働くことができません。

そのため、人材を確保して、働きやすい環境を整えている業界は、安定している業界といえるでしょう。

自宅でのリモートワークや、出勤時間を変更できるフレックスタイム制を導入しやすいIT業界や、休業制度を整えている金融業界などが、プライベートを重視して働きやすい業界として挙げられます。

安定している業界10選

安定している業界を具体的ご紹介

上述の通り、安定している業界にはさまざまな特徴があります。

ここでは、上述した特徴のどれかを持っている、安定している業界について10個選んでご紹介します。

・自動車業界
・IT業界
・食品業界
・医療業界
・製薬業界
・製造業界
・金融業界
・インフラ業界
・公務員
・教育業界

自動車業界

自動車業界は、安定している業界の一つです。

現在は100年に一度の変革期を迎えているといわれるものの、国内外を問わず、大きな需要があるためです。

日本国内で見ると、さまざまな交通手段が発達しており、デジタル化やデリバリーの普及、通販などのサービスの発達によって、自動車での移動に依存しないケースは増えています。

しかし、世界を見ると、広大な国土のために車が手放せない国が多数あり、国内であっても移動手段に自動車が不可欠という地域があります。

また、自動車業界では、「CASE」や「MaaS」など、独自の対策がおこなわれているのも安定性を高めているでしょう。

より優れた電気自動車や、自動操縦が可能な自動車、インターネットやAIを活用したより便利な自動車など、時代の流れに合わせた開発が進められています。

素材や部品を製造するメーカー業界、電気やガソリンなどを扱うエネルギー業界など、多くの業界に影響を及ぼし、需要を生み出し続けている業界です。

リクルート室室員

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IT業界

IT業界も、安定している業界といえるでしょう。

IT技術はあらゆる分野に使われており、世界全体でデジタル化の流れもあることから、社会のインフラの一つとしての側面を持っているためです。

成長産業に数えられており、今後もAIやIoT、クラウドサービスなどに続く、さまざまな技術が開発されることが期待されています。

また、その技術を活用した商品やサービス、ビジネスモデルが出続けると考えられるのです。

成長著しい業界でありながら、人材不足という問題も抱えているため、就職に有利でしょう。

ただし、同時にその成長についていくために、日々、知識やスキルのアップデートが必要な点に注意が必要です。

また、AIの進歩により、不要になる分野も出てくる可能性はゼロではありません。

食品業界

食品業界もまた、安定した業界の一つです。

食品は、人の生活に不可欠であることから、一定の需要があるといえるためです。

酒類や煙草、お茶やコーヒーなどの嗜好品を扱っている業界に比べると、景気の影響を受けて買い控えるということも少ないでしょう。

食品業界と密接している飲食業界も、コロナ禍を受けて巣ごもり需要が生まれ、フードデリバリーやケータリング、通販などが活発になりました。

また、近年は、働く女性向けに中食の需要が増加し、美味しさだけでなくカロリーや栄養バランスを気にした健康志向がトレンドになりましたが、食品業界は柔軟にその需要に合わせた食品を出していける余力もあります。

柔軟に対応できる力が業界にはあり、食品業界の中でも、特に食品メーカーは安定性が高いといえます

医療業界

医療業界は、特に安定している業界といえるでしょう。

人がいる以上、体調への不安が尽きることはないためです。

特に日本の場合は、超高齢社会を迎えており、医療のサポートが必要な人が少なくありません。

安定的な需要が見込め、国からのサポートも受けやすいため、安定している業界といえるでしょう。

また、医療業界はデジタル化が積極的におこなわれている業界でもあり、成長の余地も残されています。

IT技術の進歩により、より適切かつスピーディな処置が可能になったり、混雑を解消したりと、多くのことが期待されています。

ただし、医療業界であっても、事務職のような職種であれば、AIの発展により仕事を奪われやすい職種があることには注意が必要です。

製薬業界

製薬業界も、安定している業界に数えることができます

人々の健康維持に医薬品は欠かせず、景気の変動に左右されにくいためです。

日本国内では、国民皆保険制度が利用でき、医薬品を安価で入手しやすいことも、安定した需要を生む一助となっています。

また、開発は難しいものの、新薬の需要は常にあり、新薬の特許期間が過ぎれば、よりコストを抑えて製造できるジェネリック医薬品(後発医薬品)の開発が可能です。

デジタル化により、AIが膨大なデータを参照し、最適な化合物を探したり、研究室の稼働時間を伸ばしたりということも可能になってきています。

もちろん、医療費の負担を抑えるために医薬品を安価にしなければならない、新薬の開発には費用や時間がかかるなどの課題は抱えています。

それらを考慮しても、今後の需要が途切れず、成長性もあることから、安定的な業界だといえるでしょう。

製造業界

製造業界も、安定が見込める業界といえます

日本の製造業は、GDPの約2割を占める重要な産業のためです。

特に、食品メーカーや医療機器メーカー、日用品メーカーなどは、途切れることのない需要があります。

そのため、これらを製造している企業であれば、景気の変動に左右されづらいといえるでしょう。

原材料価格の高騰によるコスト増や人手不足など、製造業も課題を抱えているものの、デジタル化によって解決を目指す動きもあります。

例えば、AIによって製造過程を管理したり、IoTを取り入れて製造コストを削減したりと、成長性もあります。

製造業は、原材料から素材を作る素材メーカー、素材を加工して部品を作る部品メーカー、素材や部品を組み立てて製品を作る完成品メーカーなどに分かれています。

安定している業界かどうかが気になる方は、需要が失われにくい素材や部品、製品かどうかに注目して選ぶことが大切です。

金融業界

金融業界も、安定している業界の一つといえます。

市場規模が大きく需要が途切れないこと、そして顧客から預かったお金を資金とし、長期的に運用するストックビジネスを採用しているためです。

市場や社会情勢などの変化に合わせて、業務の内容は変化があるものの、ストックビジネスは継続的な収益が見込めます。

特に、日本全国に支店を持つ大手の都市銀行であるメガバンクや、日本政策金融公庫や国際協力銀行などの政府系金融機関は、安定している就職先といえるでしょう。

福利厚生が整っていて待遇も良く、終身雇用制度や年功序列制度が残っており昇進や昇給などの機会が多いなど、安定した収入も望むことができます。

ただし、優秀な人材が求められることや、安定している就職先ほど店舗数が少なく、就職の難易度は高いことは覚えておくべきでしょう。

インフラ業界

インフラ業界も、安定した業界といえます

上述の通り、生活に欠かせないものを取り扱うインフラ業界は、常に需要があるといえるためです。

社会がある限りインフラは供給や運営が不可欠なため、インフラ業界には需要があり、安定している業界といえるでしょう。

国からの援助や救済を受けられることもあり、倒産のリスクが低いことや、ホワイト企業が多いこと、就職先によっては、専門的な資格を取得しやすいことも魅力です。

エネルギーインフラに関しても、日本において自給率は低いものの、再生可能エネルギーや水素エネルギーなど、新たなエネルギーに注目が集まっています。

また、効率的にエネルギーを供給できるよう技術開発もおこなわれており、今後の成長性も見込めます

公務員

公務員は、特に安定している業界の一つといえるでしょう。

一般的に、公務員は終身雇用制度が採用されており、正当な理由がなければリストラされるようなことはないためです。

また、給与の水準は民間の平均以上で、景気の変動の影響も受けにくく、ボーナスや退職金もあります。

さらに、年功序列制度が採用されていることから、長く勤めることで安定して給与が増えやすいという特徴があります。

ただし、公務員になるには、公務員試験に合格しなければなりません

また、副業で稼げないことや、民間企業への転職に有利な専門知識や技術を学びにくいことなど、メリットだけでなくデメリットもあります。

教育業界

教育業界も、どちらかといえば安定している業界に数えられます。

教育業界は、顧客の年齢層が幅広いためです。

少子化の影響は確かにあり、教育を施す子供たちの数は、年々減少しています。

しかし、教育業界では、学生向けの教育だけでなく、社会人向けのものも多くあります。

学び直しの需要も、スキルアップのための語学スクールや企業研修なども需要があり、自身に投資をしたい社会人向けに展開が可能です。

また、外国人向けに日本語教育をおこなうことができ、場合によっては国から民間教育機関に職業訓練が委託されることもあります。

さらに、テキストは紙媒体でなくともデジタル書籍として販売でき、オンライン講座で時間や場所を問わず学習できるようにサービスも展開できるでしょう。

オンライン講座であれば、人とも接触しないため、感染症を防ぎたいという需要にも応えることができます。

このような対応力があるため、教育業界は比較的安定している業界といえるでしょう。

安定していない業界4選

逆に安定していない業界とはどこ?

安定している業界が数多くある中で、不安定な業界があることも確かです。

ここでは、不安定な業界について4つご紹介します。

・印刷業界
・飲食業界
・旅行業界・宿泊業界
・保険業界

印刷業界

不安定な業界として、まず印刷業界を挙げることができます

印刷業界は、デジタル化が進んだことで、紙媒体の需要が減っているためです。

現在では、パソコンやスマートフォンなどを使えば、書籍やカタログ、チラシなども見られるのが当たり前になっています。

デジタル化によって紙媒体の需要が落ちれば、出版社や新聞社などの出版印刷による収益が得られなくなることを指しています。

新たな事業を展開している企業であれば良いですが、印刷だけでは、今後安定や成長は見込みづらいといえるでしょう。

飲食業界

不安定な業界としては、飲食業界も挙げられます

飲食業界は、下記のような課題を抱えているためです。

  • 低賃金
  • 人材不足、教育不足
  • コロナ禍の影響が色濃く残っている

飲食業界は、基本的に薄利多売で競争の激しいビジネス形態のため、従業員に好待遇を用意しづらくなっています

低賃金のために人材不足が解消しづらく、研修制度も整えづらいという悪循環も抱えているでしょう。

コロナ禍の影響もまだ大きく、客足が遠のいた状態が続いています。

その上で、密を避けるための工夫や、テイクアウトやフードデリバリーの対応など、手間やコストもかかっています。

従業員と客の両方を守るために配膳ロボットを配置するにもコストがかかり、キャッシュレス決済を導入すれば手数料の負担があるなど、デジタル化の恩恵も受けづらい状況です。

そのため、不安定な状況が今後も続きやすいと考えられます

旅行業界・宿泊業界

旅行業界や宿泊業界も、安定性に欠ける業界といえるでしょう。

これらの業界は体験を売るサービスであり、新型コロナウイルスのような感染症の影響を受けやすいためです。

旅行業界は、ツアーやパッケージ旅行の企画や販売、宿泊施設や交通機関の手配などをおこないます。

宿泊業界は、ホテルや旅館などで、食事の用意やフロント業務、客室の管理など、宿泊客のサポートが主な仕事です。

移動や宿泊先、目的地などでの非日常な体験こそが旅行の魅力ですが、旅行は多くの人と接することになり、感染症のリスクを高めてしまいます。

現在は、インバウンド需要によって活性化しているものの、メインの商材となる旅行自体のリスクが払拭されない限りは、不安定な状態に陥りやすいといえるでしょう。

保険業界

保険業界もまた、今後不安定になる可能性がある業界として挙げられます

保険業界は、下記の3つの懸念点を抱えているためです。

  • 超高齢社会を迎え、加入者が減少している
  • 度重なる災害で、保険金の支払いが増加
  • AIで代用可能な業務が増加している

万が一のときの支えとなってくれる保険金は、加入者にとって心強い備えの一つです。

しかし、出生率が落ち、超高齢社会を迎えた現在では、加入者が減少しています

また、度重なる災害の発生により、保険金を支払うことが増えており、火災保険は13年連続で赤字という状態を抱えていることも、不安定性を高める要因となっているのです。

さらに、AIが発達し、人間に代わって業務をおこなえるようになりつつあることも、人材の削減がおこなわれやすい現状を招いています。

そのため、保険業界は今後不安定な状態が続くといわれています。

まとめ

この記事では、安定している業界の特徴や種類、不安定な業界などについて、詳しく解説しました。

現在のような不況だからこそ、安定している業界を目指している就活生は多いでしょう。

過去と現在では業界に変化があり、社会情勢の変化に対応できることや、ワークライフバランスなどに気を使っている業界が安定している業界と呼ばれるようになっています。

さまざまな要素を考慮しながら、自身に合った業界を探し、就職活動をおこなってみてください。

リクルート室室員

トヨタモビリティ神奈川では、営業職を募集しています。
安定している業界の一つとして数えられる自動車業界に興味がある方は、ぜひ一度、会社説明会にご参加ください。
会社説明会|採用サイト|神奈川トヨタ自動車株式会社

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