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Bさん
やりたい仕事がまだ見つかっていない男子学生。就職先をどのように選べば良いかも分からず、悩んでしまっている。
神奈川トヨタ自動車 リクルート室 室員
神奈川トヨタ自動車の採用担当。 トヨタモビリティ神奈川で営業職を経験したのち、採用担当へ。 現場経験を活かし、より”リアルなノウハウ”で就活生をサポートします。
就活セミナーに参加したり、エントリーしてみたりするんですけど、自分のやりたいことが分からなくて悩んでます…。
大学卒業後に自分が何をしたいのか分からないときは、自己分析をおこなったり、業界と職種の範囲を広げて情報収集したりするのがおすすめです。
なるほど。とにかく就職先を決めなくちゃ!と気持ちばかり焦って、自己分析をしっかりおこなったことはなかったです。
「自分が好きなこと」「保有している資格」「理想の働き方」など、自分を知ることで最適な職業・職種を絞り込みやすくなりますよ。
やりたいことが分からない人向けの就活対処法
やりたいことが見つからないのは、そもそも就職についての知識が不足しているからかもしれません。
そのようなときにできる対処法には、下記のようなものがあります。
- インターンシップに参加する
- 業界と職種の範囲を広げて情報収集する
- 自己分析をおこなう
- 大学で学んだことを軸に考えてみる
- 好きなことを深掘りする
就職活動をこれから始めるのに、やりたいことがないという方は珍しくありません。
これから就職活動を始める方はまず上記の方法を実践しましょう。
勉強になります!
やりたいことが見つからず焦っていましたが、これだけ実践すれば見つかりそうですね!
インターンシップに参加する
どのような仕事をやりたいか分からず悩んでいるときは、インターンシップを通じて直接企業へ足を運びましょう。
インターンシップでは、実際に働いている社員の指導を受けながら、その企業の業務を体験できます。
仕事に関してリアルな情報を得られるので、就職活動に必要な自身の方向性を探し出せるかもしれません。
また、企業によっては単なる就業体験だけでなく、グループワーク形式やディスカッション形式で社会人にとって大切な考え方などを学ぶことが出来るインターンシップを実施している企業もあります。
やりたいことが明確でない場合は、こういった考え方を学ぶインターンシップに参加するのもおすすめです。
業界と職種の範囲を広げて情報収集する
業界と職種の範囲を広げて情報収集すると、今まで思いもよらなかった仕事が見つかる可能性があります。
やりたいことがない状態は、どのような仕事があるのか知らないだけのケースもあります。
思ったように企業選びが進まない場合は、思い切って今まで選んでこなかった業界や職種も含めて、広範囲に情報収集しましょう。
自己分析をおこなう
就職活動では、自分と企業と価値観のマッチングが重要なため、まずは自分のことを知ることが大切です。
今までの人生を振り返り、自分の長所・短所や、心に残っている体験、特徴的なエピソードなどをまとめてみることで、自分に合った仕事を見つけることにもつながる可能性があります。
自分の視点だけで足りない場合は、他者の視点を借りることで、今まで発見できなかった考え方を見つけることもできます。
自己分析に必要なツールや本なども幅広くあるので、自己分析をやったことがない方は、まずは試してみてください。
大学で学んだことを軸に考えてみる
大学で学んだことを軸に考えてみると、自分が興味を持っている業界や職種が見つかるかもしれません。
大学で学んだことであれば、直接仕事に役立てることができ、就職活動でも有利に働きます。
また、ゼミや研究室の先輩たちがどんな業界や企業に就職したのかを知ることも、ヒントになるでしょう。
好きなことを深掘りする
ご自身の好きなことや趣味などを深掘りすることで、そこから派生して興味のある仕事ややりたい仕事が見つかるかもしれません。
具体的に好きなことや趣味がなくても、以下のようなこともヒントになります。
- 新しいことが好き
- 人と会話するのが好き
- ものづくりが好き
- 一人で行動するのが好き
また、最初は興味がないような業界や職種だったとしても、調べていくうちにどんどん興味を持つケースもあるので、まずは何かしら調べるといったアクションを起こすことが大切です。
やりたいことがない人が就職活動をおこなうコツ
もし、上記の方法を実践してもやりたいことが見つからなかったら、就職活動はどのように進めれば良いでしょうか?
今から不安です……。
やりたいことが見つからなくても、自分に合った仕事は見つけることができますよ。
やりたいことがない人が就職活動をおこなうコツについては、以下があります。
- やりたくないことを決める
- 興味のあるキーワードで仕事を探す
- 自分ができることを把握する
- 自分のライフスタイルに合った仕事を探す
- 理想としている働き方に合った仕事を選ぶ
- スキルを基準にする
- 将来から逆算して仕事を選ぶ
それぞれのコツについて解説しますので、これから就職活動をする際に活用しましょう。
やりたくないことを決める
就職活動でやりたいことが見つからない場合には、逆にやりたくないことを決めるのも方法の1つです。
やりたくないことは、やりたいことを探すよりも比較的簡単に見つけられます。
やりたくないことがわかれば、膨大な求人情報からやりたくない仕事が削除でき、残った求人から自分がやりたい仕事を見つけやすくなります。
興味のあるキーワードで仕事を探す
自分の好きなことや趣味など、少しでも興味のあるキーワードで仕事を探すと、自分のやりたいことに辿り着く可能性が高くなります。
例えば、スポーツが好きな場合には「スポーツ」を求人情報で検索をすると、営業職やインストラクター、販売員などさまざまな企業や職種を見つけられます。
その中から少しでも興味がある企業を見つけたら、会社説明会やインターンシップなどで、会社の雰囲気や仕事内容を掴みましょう。
自分ができることを把握する
自分ができることを把握することで、就職先の選択肢を絞り込めます。
留学経験があって英語が話せる、資格を取得している場合など、これまで習得した技能や能力を活かせる仕事なら、成果が出やすく収入アップやキャリアアップを見込めます。
仕事に対してモチベーション維持にもつながりやすく、できる仕事からやりたい仕事に変化していくこともあります。
自分のライフスタイルに合った仕事を探す
自分のライフスタイルに合った仕事を探すことで、やりたい仕事を見つけるヒントにもなります。
例えば、自宅でも仕事をしたいと思っている方は、リモートワークやテレワーク可能な職場を選ぶ、朝ゆっくりと出勤したい方はフレックスタイム制を採用している職場を選ぶなど条件を絞ってみましょう。
しかし、自分のライフスタイルに合っているからといって相性の良い仕事というわけではないので、注意が必要です。
理想としている働き方に合った仕事を選ぶ
業界や職種、企業の規模などによって働き方は異なるので、自身が理想としている働き方で仕事を選びましょう。
具体的に働き方の種類は、大きく分けて以下の2つに分けられます。
働き方の種類 | パターン① | パターン② |
企業規模 | 中小企業
(ベンチャー企業) |
大企業
(老舗企業) |
働く場所 | 店舗や取引先 | オフィス |
商材の種類 | 無形商材 | 有形商材 |
商材への関わり方 | 商材を売る仕事 | 商材を作る仕事 |
どちらのパターンが理想としている働き方かどうかは人によって異なります。
就活サイトでも細かな情報を入力して検索することも可能なので、効率よく自分に合う仕事を探してみましょう。
スキルを基準にする
業種や職種に活かすことができそうなご自身のスキルを基準に、仕事を探してみましょう。
自身のスキルとマッチしている仕事であれば、就職活動で有利になったり、同期との差別化になり昇進などのキャリアアップにもつなげられたりします。
また、これから身につけたいスキルを基準にしてやりたい仕事を探すことも、自分に合っている仕事を見つけるのに効果的です。
このときポイントになるのが、長期的な視点から見てスキルの必要性を考えることです。
長期的に見ると、キャリアアップにつながらない、将来性がないなど、取得したスキルに難点が見つかる可能性もあるでしょう。
将来から逆算して仕事を選ぶ
なりたい自分が決まっているのであれば、自分の将来像から逆算して仕事を選びましょう。
将来像から逆算すると、どのような心構えや能力が必要なのか明確にでき、どのような仕事をすれば将来像に近づくのか考えられます。
できるだけ具体的にイメージすることが大切になるので、住んでいる地域や結婚をしたいか、起業したいかなど、要点ごとにまとめておきましょう。
キャリアプランの重要性
キャリアプランは、自身の将来の目標を達成するために重要です。
キャリアプランを設計すると、目標が明確になり、その目標に対して現状足りていないスキルや経験、知識などに気づくことができます。
明確な目標があれば、日々の仕事にも意味を見出すことができるので、モチベーションを高く保てるでしょう。
就職活動でやりたいことが見つからない理由
教えてもらったことを色々試してみたんですが、まだやりたいことが見つからなくて……。
それは困りましたね。もしかしたら、そもそも自分や仕事のことを、しっかり理解できていないのかもしれませんよ。
やりたいことが見つからないなら、以下の2点も確認してみましょう。
- 仕事の価値観が定まっていない
- どんな仕事があるのか分からない
仕事の価値観が定まっていない
仕事に対する価値観が定まっていないと、やりたいことは見つけられません。
例えば、仕事がキツイものと考えている人だと、仕事はやりたくないというネガティブなイメージを持ってしまっています。
たしかに仕事は大変なことも多くありますが、やりがいや楽しいことなどのポジティブな側面にも目を向けるようにしましょう。
どんな仕事があるのか分からない
どんな仕事があるのか分からない状態だと、やりたいことを見つけるのは難しいでしょう。
仕事の価値観や好きなことを把握することも大切ですが、選択肢となる職種を把握することの方が大切です。
具体的に職種では以下が挙げられます。
- 営業職
- 経理
- 企画
- 管理
- 事務
- アシスタント
- 販売員
- サービス職
- 専門職
- 金融系専門職
- 公務員
- 技術職
- 医療系専門職
- クリエイター職
- クリエイティブ職
上記以外にもあまり知られていない業界や職種も多くあるので、まずはどんな仕事があるのか知ることが大切です。
やりたいことを仕事にするメリット
やりたいことを仕事にするメリットについては、以下があります。
- 成果を出しやすい
- 精神的や経済的にも余裕が生まれる
成果を出しやすい
やりたいことを仕事にすると、常にモチベーションが高まり、前向きに仕事ができるので、成果を出しやすくなります。
職場での信頼を獲得して、昇進・昇格もしやすいでしょう。
さらに、成果を出せば、自分の存在価値を高めてキャリアの選択肢を増やすことも可能です。
精神的や経済的にも余裕が生まれる
やりたいことを仕事にすると、精神的や経済的にも余裕が生まれて、人生の幸福度を高められます。
どんなに忙しい仕事でも、やりたいことであればストレスを感じにくいので、気持ちに余裕を持って仕事に取り組めます。
仕事に楽しみややりがいを感じられると、より向上心を持って取り組むことができるため、成果がついてくれば、経済的にも余裕が生まれるでしょう。
自分のやりたい仕事を見つけよう!
今回は、就職はしたけど、やりたいことが分からないときの対処方法や、やりたいことを仕事にするメリットを紹介しました。
就職活動でやりたいことがないのは珍しくありません。
やりたいことを決めてしっかり自分の軸を定めた上で就職活動をすると、就職後のミスマッチを減らすことにもつながります。
ぜひ今回の記事を参考に、自分のやりたい仕事を見つけてください。