カーディーラー営業の年収はいくら?年収に影響する要素や収入アップの方法まで解説

カーディーラー営業に期待できる平均年収とは?年収の構成要素や年収アップの方法まで

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Bさん

カーディーラーの営業を目指す就活生。生活に関わるため、実際にどの程度の年収を期待できるかが気になっている。

神奈川トヨタ自動車 リクルート室 室員

神奈川トヨタ自動車の採用担当。 トヨタモビリティ神奈川で営業職を経験したのち、採用担当へ。 現場経験を活かし、より”リアルなノウハウ”で就活生をサポートします。

Bさん

すみません。ずっと気になっていたのですが、カーディーラーの営業の平均年収って聞いても良いんでしょうか?

リクルート室室員

ええ、もちろん構いません。収入は今後に関わることですから、大事ですよね。

Bさん

ありがとうございます!
では、カーディーラーの営業の、平均年収について詳しく聞きたいです。

リクルート室室員

わかりました。
では今回は、カーディーラーの営業の平均年収や、年収を左右する要素、年収を上げるためにできることなど、詳しく見ていきましょう。

Bさん

よろしくお願いします!

目次

カーディーラーの営業の平均年収

カーディーラーの営業と整備士、事務職の平均年収を比較

まず、カーディーラーの営業の平均年収を確認しましょう。

ここでは、整備士や事務職との比較も交えてご紹介します。

・営業の平均年収
・整備士や事務職との比較

営業の平均年収

カーディーラーの営業の平均年収は、厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)「jobtag」によると、533.5万円です。

※数値は、令和5年賃金構造基本統計調査に基づきます。

この数字は全国的な平均で、神奈川県では612.5万円、東京都では493.5万円のように差があります

また、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、令和5年の男女の平均賃金は318.3 千円(約32万円)です。

年収に直すと約384万円となるため、カーディーラーの営業の年収は、一般労働者の賃金に比べて高いことがわかります

整備士や事務職との比較

カーディーラーは、営業以外にも整備士や事務などの職業があります。

それぞれの平均年収とも比較してみましょう。

厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)「jobtag」を参照すると、整備士の平均年収は487.6万円です。

また、事務職もさまざまですが、受付事務の平均年収であれば、321.6万円です。

※数値は、令和5年賃金構造基本統計調査よるものです。

整備士や事務と比べると、カーディーラーにおける花形といわれる営業の方が、平均年収は高いことがわかります

後述する歩合給(インセンティブ)もあり、稼ぐチャンスは営業の方が多いといえるでしょう。

出典:職業情報提供サイトjob tag「自動車整備士 – 職業詳細

出典:職業情報提供サイトjob tag「受付事務 – 職業詳細

平均年収は国内と外資系で変わる?

カーディーラーの営業と一口にいっても、就職先は国内の大手企業と中小企業、外資系企業などに分かれています。

それぞれの年収がどう変わるかも見ていきましょう。

・国内企業でも大手と中小で差がある
・外資系企業と国内企業の違い

国内企業でも大手と中小で差がある

国内企業の平均年収は、大手企業と中小企業で差があります

トヨタをはじめとした海外進出しているような大手企業のカーディーラーであれば、平均より高い年収が見込めるでしょう。

大手企業ほど顧客への訴求力が高く、全体的に安定した経営が期待できるためです。

年収に応じて、要求される能力も高いですが、福利厚生が行き届いているというメリットもあります。

一方、中小企業のカーディーラーは、平均年収以下に収まる可能性が高まります

ただ、中小企業も幅広く、勢いに乗っていて大手に近い年収を受け取れる企業もあるため、よく確認することが大切です。

外資系企業と国内企業の違い

外資系企業いわゆる輸入車などのカーディーラーであれば、平均よりも高い年収を期待できます

高い年収が期待できるのは、外資系企業は資本力が高く、高級路線の自動車が取り扱われる傾向にあるためです。

そもそも外資系企業とは、株式の大半もしくは全てを、海外の企業や投資家が所有している企業を指します。

例えば、海外企業が日本に進出する際、本社は親会社となり、日本に設立した子会社の株式を100%保有して、完全子会社とすることがあります。

外資系企業は、富裕層向けにレベルの高い接客が求められますが、営業職でより高い年収を目指したい方にはおすすめです。

カーディーラーの営業の年収を構成する要素

カーディーラー営業の年収はどのように決まる?

カーディーラーの年収は、基本給に加えて歩合給(インセンティブ)、賞与(ボーナス)で構成されています。

さらに、これらに影響を与えるのが昇給や昇進です。

それぞれ詳しく見てみましょう。

・歩合給(インセンティブ)
・賞与(ボーナス)
・昇給、昇進

歩合給(インセンティブ)

歩合給(インセンティブ)とは、成果達成時にプラスアルファでもらえる給与のことです。

カーディーラーの場合は、自動車を1台販売するごとに〇円という形で給与が加算されていくことが多いでしょう。

基本給は固定されていますが、歩合給は、自身の努力次第で増やしていくことができます

就職先にもよりますが、営業成績次第では、上述した平均年収を大きく超えられる可能性があります。

賞与(ボーナス)

賞与(ボーナス)とは、年に何度か、基本給とは別に支給される給与のことです。

賞与は夏と冬など、年に2度支給されることが多いでしょう。

法律上は賞与の支給義務が定められていないため、企業によって 支給の回数が異なります

また、支給される金額の基準が違うことも特徴の一つです。

基本給や業績、決算利益など、賞与の基準となる数字に違いが表れます。

そのため、賞与は基本給の1~2ヶ月分と固定されているところもあれば、業績基準で、業績が良いときと振るわないときで差が大きいところもあります。

リクルート室室員

神奈川トヨタ自動車株式会社では年2回、7月と12月に賞与が支給されます。
詳しくは、募集要項をご確認ください。
営業職募集要項|採用サイト|神奈川トヨタ自動車株式会社

昇給、昇進

昇給や昇進は、基本給や歩合給、賞与などに関わります。

昇給は、基本給が上がることです。

年に1~2度、業績を基準に給与を変動させる「定期昇給」や、勤続年数や年齢などを基準にした「自動昇給」、職務遂行能力やスキルなどを基準にした「普通昇給」など、さまざまな種類があります。

昇進は、一般社員から、係長や主任、店長やマネージャーなど上の役職に変わることです。

昇進すると基本給が上がる、あるいは役職手当が付くなどするため、年収が変わります。

企業によっては、昇給や昇進が、歩合給に影響することもあります

また、賞与が基本給を基準にしている場合は、昇給や昇進で基本給が上がれば、賞与の金額も上がります。

リクルート室室員

神奈川トヨタ自動車株式会社では、年に1回、4月に定期昇給がおこなわれます。
詳しくは、募集要項をご確認ください。
営業職募集要項|採用サイト|神奈川トヨタ自動車株式会社

年収に影響を及ぼす要素とは

カーディーラー営業の年収に影響するスキルや資格

カーディーラーの営業は、成果を上げられるかどうかが、年収に大きく関わります。

ここで、具体的に成果と年収に影響を及ぼす要素を見ていきましょう。

・自動車の知識
・コミュニケーション能力の高さ
・保険に関する知識
・自動車運転免許

自動車の知識

自動車の知識は、ダイレクトに年収に影響します

より良い提案をおこなうためには、自動車の詳しい知識が欠かせません

ヒアリングで顧客が必要とするものを理解できても、その「必要な要素を備えた車種はどれか?」という肝心な部分がわかっていないと、適切な提案ができないためです。

また、顧客は、新しい車種に興味を持っていることもあります。

フルモデルチェンジや一部改良によって何が変更されたのかが 答えられないと、顧客もカーディーラー営業の資質に疑問を持ってしまうはずです。

コミュニケーション能力の高さ

カーディーラーの営業にとって、コミュニケーション能力も年収に影響が大きいでしょう

自動車の知識があれば、顧客が求めている車種やオプションなどを提案することができますが、高いコミュニケーション能力がなければ、顧客が何を必要としているかを効果的に聞き出すことができません。

また、コミュニケーション能力は信頼性にも関わりが深い部分です。

一般的に自動車は高い買い物のため、通常の営業職よりも、顧客と信頼関係を築くことが大切とされています。

納得して購入していただくためにも、コミュニケーション能力は特に重要といえるでしょう。

保険に関する知識

自動車保険の知識は、顧客の安全と、信頼関係を築くために重要な知識の一つです

カーディーラーでは、新車や中古車を問わず自動車保険を扱うことが多く、自身で事故対応までおこなうことがあります。

自動車保険は、万が一の事故に遭ったとき、その損害を補償してくれるものです。

加入が義務付けられている自賠責保険では保証内容に不足があるため、一般的には任意保険にも加入をおすすめすることがほとんどです

任意保険は、さまざまな補償範囲を設けていますが、範囲を広げると相応に保険料も高くなります 。

顧客に合わせて必要な補償範囲や金額などを見極め、提案していく必要があるのです。

また、カーディーラーの営業は、車の販売台数だけでなく、保険などの加入にも目標が設けられていることがあります。

自身や店舗の目標を達成するためにも、保険の知識を高めておくと良いでしょう。

自動車運転免許

カーディーラーの営業を目指す方は、自動車運転免許を必ず取得しましょう

営業には関係ないと考える方もいるかもしれませんが、納車の際には、担当として自身が運転します。

試乗の際に顧客の前まで自動車を運転することも、下取りの際に顧客から不要な自動車を引き取って運転することもあります。

そのため、カーディーラーの営業を目指す方は、就職前に自動車運転免許は必ず取得しておかなければなりません

なお、現在はAT車の普及が進んでいますが、MT車を運転する機会も想定できます。

他の営業の方に任せず、自身で対応できるように、MT車を運転できる免許が理想といえるでしょう。

カーディーラーの営業が年収を上げるためには

年収をアップさせるためにカーディーラー営業ができること

Bさん

なるほど。カーディーラーの営業に求められることは多いんですね。

リクルート室室員

はい。これらの要素が欠けていると、思ったようにいかないことが増えるでしょう。
しかし、新人でも、営業成績次第で年収増加を見込めるのが、カーディーラーの魅力です。

リクルート室室員

年収を増やしたい方は、積極的に自身の能力を磨いていきたいところですね。

Bさん

わかりました。自動車の知識やコミュニケーション能力など、今から磨いていきます!

リクルート室室員

良い心掛けです。
では次に、年収を上げるためにできることについて、より深く掘り下げて見ていきましょう。

・成果を上げる
・昇給制度を利用する
・より上の役職に昇進する

成果を上げる

カーディーラーの営業が年収をアップさせるには、成果を上げることが第一です。

成果を上げるためにすべきことは、主に3つあります。

より高いヒアリング能力を身に付ける

成果を上げるためには、より高いヒアリング能力を身に付けていくことが求められます

例えば、営業で重要な提案にはヒアリング能力が必須と言っても過言ではないでしょう。

営業が自動車を販売するためには、やみくもに売り込めば良いというものではありません。

顧客が何を求めているかをしっかりヒアリングすることで、より顧客の心に届く提案ができます

そしてもちろん、的確に提案するためにも、自動車の知識を身に付けることも大切です。

商談をしたその日にでも決めてもらえるように、自身の営業としての能力を磨くことから始めてみましょう。

資格を取得する

資格についても、取得を考えましょう

自身の営業としての能力を高め、それを証明してくれるのが資格です。

例えば、下記のような資格を取得することで、成果につなげることができます。

  • 損保一般試験
  • 中古自動車査定士技能検定

カーディーラーは、保険を扱うことも多いです。

そのため、保険の内容を詳しく説明できるように、損保一般試験の合格はしておくと良いでしょう。

中古車を販売するのであれば、中古自動車査定士技能検定にも合格しておきたいところです。

場合によっては、自動車整備士資格も取得を考えたいですが、専門学校に通っていない場合は実務資格が必要なため、取得難易度は高いといえます。

顧客と信頼関係を築く

顧客と信頼関係を築くことも大切です

担当者として選ばれ続ければ、顧客が次に成約する自動車もまた、成果になるためです。

担当者と顧客は、アフターフォローという形で、年単位の付き合いが続きます。

数年経てば顧客のライフスタイルも変わるため、自身や子供のために、新しい自動車が欲しいと思うことがあるかもしれません。

その際、別のメーカーを選ぶ方もいれば、「担当者との関係を重視して購入したい」と、同じメーカーや、担当者がおすすめした車種を選ぶ方もいるのです。

顧客のことを思って行動した分だけ、自身の仕事にも返ってきます。

自身が自動車を販売した後も、顧客との信頼関係を築くように努めましょう。

昇給制度を利用する

企業によっては、昇給制度を利用して年収のアップを図れます

主な昇給の種類は、下記の通りです。

  • 定期昇給…年に1~2回など特定のタイミングで実施
  • 臨時昇給…特に定めがなく、企業が好きなタイミングで実施
  • 自動昇給…勤続年数や年齢などに応じて実施
  • 考課昇給…業績、勤務態度などに応じて実施
  • 普通昇給…業務遂行能力やスキルなどに応じて実施
  • 特別昇給…特別な業務に対する報酬として実施

考課昇給や普通昇給、特別昇給などは、自身の努力次第で昇給が狙える貴重な機会といえるでしょう

求人情報からも確認できるので、昇給制度の有無やタイミングなどは確認しておくことが大切です。

より上の役職に昇進する

昇進によっても、年収を高めることができます

上述の通り、昇進は、基本給や歩合給、賞与などにも影響があるためです。

昇進するためには、下記のことが必要とされます。

  • 優れた営業成績
  • コミュニケーション能力、協調性
  • 管理能力、責任感
  • 発想力、提案力

上の役職を目指すためには、優れた営業成績を残し、高い業務遂行能力があることを示す必要があります。

また、上司や部下ともやり取りしていくため、高いコミュニケーション能力や協調性、リーダーとしての管理能力や責任感などが求められるでしょう。

店舗やエリアのマネジメントもおこなうほどの役職であれば、より良い企画を発案し、通していく発想力や提案力も必要です。

役職によっては役職手当が支給されることもあるため、年収を増やしたい方は、積極的に昇進を狙うと良いでしょう。

まとめ

この記事では、カーディーラーの営業の平均年収と、年収に影響する事柄、年収アップに欠かせないことなどについてご紹介しました。

カーディーラーの営業の平均年収は、令和5年であれば533.5万円です。

一般的な男女の平均賃金より高く、努力により年収アップが狙えるのがカーディーラーの営業の魅力です。

カーディーラーの営業に興味がある方は、ぜひ応募してみてください。

営業職募集要項|採用サイト|神奈川トヨタ自動車株式会社

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