経費削減できる?営業車にEVを導入するメリット・デメリット

近年、世界的にカーボンニュートラル(脱炭素)に関する取り組みが活発化しており、注目が高まっているEV(電気自動車)。

家庭での自家用車だけでなく、営業車や役員車などの社用車のEV化も注目されており、電気自動車の導入を検討する企業も増加傾向にあります。

この記事では、営業車にEVを導入するメリットとデメリットについて解説していきます。

社用車としてEV車種の導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

 

EV(電気自動車)について

MIRAI_FCEV

EVのメリット・デメリットについて説明する前に、まずEV(電気自動車)について簡単に解説します。

EV(電気自動車)は「BEV(バッテリー式電気自動車)」とも呼ばれ、ガソリンやディーゼル燃料を使用せず、バッテリーに蓄えられた電気エネルギーを使用してモーターを回し走行する車です。

同じように環境に配慮されたエコカーの1つとして「HEV(ハイブリッド車)」が挙げられます。

ハイブリッド車はエンジンとモーターを組み合わせて走り、通常走行する際はガソリン燃料を使用する点でEVとは異なります。

他にも、トヨタのエコカーには「PHEV(プラグインハイブリッド車)」「FCEV(水素自動車)」もあります。

「PHEV(プラグインハイブリッド車)」は外部電源からの充電が可能で、HEV(ハイブリッド車)よりも大容量のバッテリーを搭載しており、モーターのみで走行できる距離が長いのが特徴です。

「FCEV(水素自動車)」は水素燃料電池を利用して生成した電力で、モーターを動かして走行します。

トヨタからは、それぞれ以下の車種がラインナップしています。

PHEV(プラグインハイブリッド車)
FCEV(水素自動車)
BEV(バッテリー式電気自動車)

経費削減につながる?営業車にEVを導入するメリット・デメリットを比較

次に、営業車にEVを導入するメリット・デメリットについての比較を紹介します。

 

メリット

merit

まずはEVを導入するメリットについて5つ紹介します。

 

1.環境への影響

ガソリン車では走行時のCO2排出は避けられませんが、EVは化石燃料を使用しないため、CO2や有害な排気ガスを排出せずに走行可能です。

そのため、地球温暖化や大気汚染の削減に貢献できます。

また、EVを導入することで環境への配慮にもつながるため、企業イメージの向上につながる可能性が高まります。

 

2.メンテナンスの容易さ

EVは燃料コストがガソリン車に比べて低くランニングコストを削減できるメリットがあります。

バッテリーを充電するための電気を自社で発電した場合、充電費用がさらに抑えられるでしょう。

また、ガソリン車では必要になってくるエンジンオイルの交換など、一部のメンテナンス費用も抑えられます。

 

3.走行時の負担が少ない

EVは走行時の騒音や振動が少ないため、運転による疲労を抑えられるというメリットもあります。

また、EVはモーターを回して走行するため、なめらかで力強い発進が特徴です。

アクセルペダルで走行スピードのコントロールもしやすく、ペダルの踏み替えも減らせるため、走行時の負担も抑えられます。

 

4.補助金や助成金を受けられる

EVはガソリン車に比べると車両価格が高めに設定されていますが、国や自治体が用意している補助金を活用できる点が大きなメリットです

また、補助金だけでなく税制優遇もあるため、環境性能割や自動車税、自動車重量税が減税 ・免税されるというメリットがあります。

 

5.災害時の電源として使える

災害時の電源として使える点もEVのメリットです。

EVは大容量のバッテリーを搭載しているため、災害などの非常時に電源として活用できます。

そのため、EVを電源としてスマートフォンの充電をはじめとした電子機器を使用でき、停電などの災害が起きた時にも活躍します。

 

デメリット

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次に営業車にEVを導入することのデメリットと、その対処方法について解説していきます。

デメリットも以下で紹介する対処方法を活用すれば会社への影響を抑えられるため、自社の環境や条件も考慮しながら参考にしてみてください。

 

初期投資の高さ

トヨタを含め各メーカーからEVが発売されていますが、ガソリン車に比べるとまだ車種が少なく、選択肢も多くありません。

バッテリーに使われるリチウムイオン電池が高価なことから、ガソリン車と比べると車両価格も高く設定されている傾向にあり、初期投資が高くなってしまいます。

日常的に充電することを考えると、会社の敷地内に充電設備を設置する方が安心なため、充電設備費用や工事費用も初期投資として見据えておく必要があるでしょう。

こういった初期投資を抑えるためには補助金や税制優遇を活用することがポイントです。

先述したように走行やメンテナンスにかかる費用が抑えられるというメリットもあるため、トータルで考えたときの経費はガソリン車よりも低くなるケースもあります。

 

車種に限りがある

EVのデメリットの1つとして、選択できる車種が限られている点が挙げられます。

最近では各メーカーよりEVが続々と登場していますが、ハイブリッド車などと比べるとまだまだ選択肢が少ないのが現状です。

幅広い選択肢から最適な車種を選びたいとお考えの方や、運搬用など用途がはっきりとしている方にとっては不十分だと感じるかもしれません。

トヨタからはbZ4Xという車種が登場しています。

 

充電インフラの不足

充電インフラの不足もデメリットとして挙げられます。

ガソリンスタンド数に比べるとEV充電スタンド数は少ないものの、2023年12月末時点では全国で約30,000拠点(ゼンリン調べ)が設置されています

神奈川県内でも2,000件近くのEV充電スタンドがあり、国としてもクリーンエネルギー自動車の普及を推進しているため、今後も増えていくと予想されます。

また、公共の場所以外に、普通充電器を自宅などに設置することも可能です。

とはいえ、場所によってはEV充電スタンドがなかったり、会社に充電スタンドを設置できなかったりする場合もあるため、事前に周辺の充電スタンドなどを調べた上でEVの導入を検討しましょう。

 

航続距離の制限

航続距離とは、一度の充電で走行できる距離のことを指します。

EVの場合、バッテリーの充電よりエアコンやシートヒーターなどの電力も補うため、エアコンを使用する季節などはその分充電する頻度が高くなり、不便に感じることもあるでしょう。

技術の進歩とともにEVの一充填走行距離は伸びてきていますが、不安に思う方はPHEVやFCEVを検討するのもおすすめです。

PHEVであれば、日常的な近距離での移動はモーター走行で、長距離移動時にはガソリンを使用して走行するため、バッテリー切れの心配がありません。

またFCEVの場合、「MIRAI」の一充填走行距離はWLTCモードで約850km(※1) 、「クラウンセダン」はWLTCモードで約820km(※1) を走行でき、長距離の移動でも充電をほとんど気にせずに走行できます。

 

(※1)水素ステーションの充填能力によっては、高圧水素タンク内に充填される水素搭載量が異なり、お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なるため、実際の距離も異なります。

 

事前調査や経費計画が大切。営業者にEVを導入してメリットを活かしましょう!

今回は営業車にEVを導入するメリットとデメリットについて解説しました。

特に都市部であれば航続距離や充電インフラの課題も解決できるため、経費や企業イメージなどを重視される方はぜひEVを営業車や役員者に導入してみてはいかがでしょうか。

また、トヨタにはハイブリッド車やPHEVも多数ラインナップしておりますので、「EV化はもう少し検討したい」という方はぜひ以下の記事もチェックしてみてください。

導入しやすい?カーリースでハイブリッド車を選ぶメリットとは|神奈川トヨタ自動車

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