2024.12.19
ハイエースの車検費用はいくらかかる?維持費も合わせて紹介
ハイエースはグレードによって、1ナンバー・4ナンバー(貨物車登録)、3ナンバー(乗用車登録)とナンバーが変わるため、ハイエースの購入を考えている方は車検費用などの違いについて知っておきましょう。
この記事ではハイエースの車検費用や維持費について解説していきます。
ハイエースの購入をお考えの方は参考にしてみてください。
車検時にかかる費用とその内訳
車検とは、車が安全な基準に適合しているか、国土交通省の定めにより一定期間ごとに検査をする制度です。
車検費用の内訳は「車検基本料」と「法定・諸費用」の2つに分けられます。
ここからは、それぞれの内訳について解説していきます。
車検基本料
車検基本料には、24ヶ月定期点検基本料や、検査機器による各機構の測定料金が含まれます。
車検基本料は 言い換えると車検の作業にかかる人件費で、ヘッドライトの光量が不足していたり、タイヤが摩耗していたりすると交換にそれだけ工数がかかるため、基本料金も高くなります。
また、車検基本料は車検を受ける場所や車型、年式、走行距離によって異なります。
法定・諸費用
法定費用には以下の3つが含まれます。
自動車重量税 | 車の重量や車種、経過年数などによって税額が異なる国税。 自動車重量税は1年ごとにかかるが、新規登録時のあとは車検時にまとめて支払う。 |
---|---|
自賠責保険料 | 車の所有者に加入が義務づけられている損害保険。 自賠責保険の加入は法律で定められており、違反した場合には罰則がある。 |
印紙代 | 車検証の発行や検査を受けるときに必要な費用。 国(印紙)や地方自治体(証紙)に納める検査手数料になる。 |
上記のような法定費用の他に、定期点検や検査料などの非法定費用も含まれる場合があります。
例えば、タイヤの残り溝が基準値以下であったり、電球が切れていたりする等、交換や整備を実施しないと車検に通らない場合など、交換・追加整備が必要な場合は、その他費用として車検費用に含まれる場合があります。
また、下記のようにナンバー区分によって車検期間 は異なるため、どの車種を選ぶかによって年間で発生する車検費用にも違いが出てきます。
ナンバー | 登録種別 | 初回車検 | それ以降 |
---|---|---|---|
1ナンバー | 普通貨物車 | 2年 | 1年 |
4ナンバー | 小型貨物車 | ||
3ナンバー | 乗用車登録 | 3年 | 2年 |
ハイエースのナンバー区分と車検期間の違い
次にハイエースのナンバー区分と、車検期間の違いについて説明します。(※今回は、「コミューター(2ナンバー)」の解説は省略します。)
以下の表はハイエースのグレード別のナンバー区分です。
ハイエースバンは1ナンバーと4ナンバーの2つに分かれ、ハイエースワゴンは全グレードが3ナンバー登録です。
車種 | グレード | ナンバー |
---|---|---|
ハイエースバン | ・「スーパーGL」(ワイドボディ) ・「DX」(スーパーロングボディ、ワイド幅、ハイルーフ) ・「DX」(ロングボディ、標準幅、ハイルーフ) |
1ナンバー |
・「スーパーGL」(標準ボディ) ・「DX」(ロングボディ、標準幅、標準ルーフ) |
4ナンバー | |
ハイエースワゴン | ・「グランドキャビン」 ・「GL」 ・「DX」 |
3ナンバー |
また、ナンバー区分によって車検期間が異なりますが、ハイエースの場合は下記のとおりになります。
車種 | 登録種別 | 初回車検 | それ以降 |
---|---|---|---|
ハイエースバン(1ナンバー) | 普通貨物車 | 2年 | 1年 |
ハイエースバン(4ナンバー) | 小型貨物車 | ||
ハイエースワゴン(3ナンバー) | 乗用車 | 3年 | 2年 |
ハイエースの車検費用をナンバー別に比較
正確な運用計画を立てるためには購入前に車検費用や維持費を試算して、どのような違いがあるかを調べておくことが大切です。
ハイエースのナンバー区分ごとの車検費用について、以下の3タイプを比較しながら紹介します。
・【1ナンバー】ハイエースバン「スーパーGL」(ワイドボディ・2WD・ディーゼル車)
・【4ナンバー】ハイエースバン「スーパーGL」(標準ボディ・2WD・ディーゼル車)
・【3ナンバー】ハイエースワゴン「DX(2WD)」
車検費用の違い
車検の法定費用には「自動車重量税」 「自賠責保険料」 「印紙代」 の3つがあると先述しましたが、今回比較する3タイプの法定費用は下記のとおりです。
また、1ナンバー・4ナンバーは1年分の法定費用、3ナンバーは2年分の法定費用で算出しています。
車種 | 自動車重量税(※1,2) | 自賠責保険料(※3) | 印紙代(※4) | 合計 |
---|---|---|---|---|
【1ナンバー】 ハイエースバン「スーパーGL」 (ワイドボディ・2WD・ディーゼル車)の場合(※5) |
20,500円 | 16,900円 | 2,300円 | 39,700円 (1年ごと) |
【4ナンバー】 ハイエースバン「スーパーGL」 (標準ボディ・2WD・ディーゼル車)の場合(※5) |
16,400円 | 12,850円 | 2,200円 | 31,450円 (1年ごと) |
【3ナンバー】 ハイエースワゴン「DX(2WD)」 の場合 |
32,800円 | 17,650円 | 2,300円 | 52,750円 (2年ごと) |
(※1)装備などによっても費用は異なります。
(※2)参照:自動車重量税額について【継続車検を受ける場合】|国土交通省
(※3)参照:自動車損害賠償責任保険基準料率|損害保険料率算出機構
(※4)参照:登録・検査手数料一覧表|国土交通省
(※5)車両によっては自動車重量税などの軽減措置を受けることができます。詳しくは販売店におたずねください。
自動車税の負担も忘れずに
車検とは異なる時期に発生する「自動車税」 についても押さえておきましょう。
自動車税は毎年4月1日時点で、自動車を所有している人が支払う税金です。
税額は排気量に応じて課税されます。
また、2019年の税制改正によって購入時期によっても金額に違いが発生するようになり、新車登録時期が令和元年9月30日以前か、そうでないかによって税額が異なります。
税率一覧表については下記のページを確認してみてください。
ハイエースの維持費を抑えるための方法
ここまでハイエースの車検費用について解説してきましたが、最後に維持費を抑えるための方法について紹介します。
これからハイエースを購入する方
これから社用車としてハイエースを購入予定の方は、「用途に適しているか」という視点を持ちつつ、どの車種、グレードにするかを丁寧に比較しましょう。
特に車両重量とナンバー区分がポイントです。
自動車重量税や自賠責保険料はナンバーや車両重量によって変わってくるため、持て余すほど大きな車体のグレードを選んでしまうと、余計なコストも発生してしまいます。
そのため、業務に最適なグレード・ボディタイプを選ぶことが大切です。
すでにハイエースを業務で使用している方
すでにハイエースを所有していて普段から業務で使用している方は、車検を依頼する店舗を比較検討することが重要です。
ただし、先述したように車検費用には次の車検まで安心して乗り続けられるよう、販売店独自に定めた項目をチェックされる場合もあります。
維持費を抑えたいとお考えの方にとっては、不要だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、普段からメンテナンスを行うことは車を長く乗り続けるうえで大切です。
日頃のメンテナンスを心がけることで車を長持ちさせることにつながり、部品交換や車両の不具合による費用の発生を抑えられます。
車種が決まっている以上、法定費用は変えられないため、車検基本料を抑える工夫をすることで維持費の節約につなげましょう。
車検を受けられる場所は「自動車販売店/ディーラー」「ガソリンスタンド」「整備工場」などがありますが、これまで同じ業者ばかりに依頼していた方は一度、費用や点検項目についても見直してみると良いでしょう。
車検費用などを比較しながらハイエースの最適なモデルを選びましょう!
今回はハイエースの車検費用や維持費について解説しました。
ハイエースはグレードやボディタイプを豊富に用意している分、どれにしようか迷う方もいるでしょう。
車検費用や維持費を必要最低限に抑えるためにも、まずは予算や用途などを明確にした上で最適なモデルを選んでください。
また、神奈川トヨタ自動車でも車検・点検を受け付けています。
社用車としてのハイエース導入を検討している方は、ぜひ弊社までご相談ください。
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